2013年06月26日
ハチワンダイバー29巻解説
みなさんこんばんは(・∀・)
将棋漫画『ハチワンダイバー』が発売されるとアクセス数が2倍になるテニスブログですよ。
私自身アマチュア低段の棋力しかありませんが、わざわざ検索して来てくれた方のためにも
ハチワンダイバー29巻を初心者向けに解説していきます。
さてこの巻で決着した将棋は、鬼将会トーナメント2回戦
中静そよvs卑弥呼の一局です。
そよちゃんの先手ゴキゲン中飛車で始まった戦いは、両者ノータイムで中盤まで進みます。
上図は▲7一角と打ち込んだところ。これは一見△7二飛で、打ったばかりの角が
死んでいるようですが・・・
△7二飛には▲4四角成△同銀▲5四角打で王手飛車という、恐ろしい狙いが秘められています。
こういった罠を「ハメ手」と呼びますが、そよちゃんらしい手ではありません。棋譜を読みまくった
谷生の影響でしょうか。
もちろん卑弥呼は罠にかからず、△9二飛と辛抱して次のチャンスを待ちます。
局面進んで上図、そよちゃんが3六の桂を▲4四桂と跳ねたところです。
2枚の角を押さえ込んでいた桂馬を攻撃に使ったので、これはもうお互い無事には済みません。
あとはどちらの読みが上回っているか、どちらが早く相手の玉を仕留めるか、どちらにせよ
一気に勝負がついてしまう恐ろしい局面です。
△2二玉▲5二桂成△4九飛成▲同銀△2七角成▲3九玉△5六歩▲8一龍△5七歩成。
卑弥呼の攻めが先に炸裂して、そよちゃんの守備陣は壊滅。
▲6六角の王手で5七のと金を取ってしまえば、「詰めろ(次の手で詰む形)」は解除されますが
△3三桂などと王手を受けてから▲5七角に△4七銀と絡みつかれて、これは受け切れません。
しかし、この局面はそよちゃんの読み筋でもありました。
▲3一銀から一気に即詰みを狙います。
△3一同金▲同龍△同玉▲5一飛△4一金打▲4二成桂△同玉▲5三角△3三玉▲4四角成△同玉
▲4一飛成△3三玉▲4四金△2二玉▲3三金打△同桂▲4二龍△1三玉▲2四金△同歩▲2三金(上図)
△同玉▲3三金△1三玉▲2二龍まで。
比較的単純な王手の連続ではありますが、27手詰めという長手数。
しかも相手の攻めを誘い込んでのカウンター即詰みなので、
第2図で攻めを誘った▲4四桂の時点で詰みまで読んでいたことになります。
全くもって、プロ棋士の読みの深さは常人の計り知るところではありません(・∀・;)
さて。本局でそよちゃんが使用した「ゴキゲン中飛車」は、近藤正和六段が開発して大流行、
新手や斬新な戦法の開発者に贈られる「升田幸三賞」を受賞した戦法です。
それに対抗して「丸山ワクチン」「佐藤新手9六歩」「超速3七銀」といった対策が研究され、
開発当時のような圧倒的勝率ではなくなりました。
スポーツの世界でも、大活躍した選手は研究され、対策が取られるようになります。
何度も対戦して負け続ける相手には、いつもと違う戦術を試してみるのも一つの方法かもしれません。
と、最後だけテニスブログっぽくまとめるのでした(・∀・)
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将棋漫画『ハチワンダイバー』が発売されるとアクセス数が2倍になるテニスブログですよ。
私自身アマチュア低段の棋力しかありませんが、わざわざ検索して来てくれた方のためにも
ハチワンダイバー29巻を初心者向けに解説していきます。
さてこの巻で決着した将棋は、鬼将会トーナメント2回戦
中静そよvs卑弥呼の一局です。
そよちゃんの先手ゴキゲン中飛車で始まった戦いは、両者ノータイムで中盤まで進みます。
上図は▲7一角と打ち込んだところ。これは一見△7二飛で、打ったばかりの角が
死んでいるようですが・・・
△7二飛には▲4四角成△同銀▲5四角打で王手飛車という、恐ろしい狙いが秘められています。
こういった罠を「ハメ手」と呼びますが、そよちゃんらしい手ではありません。棋譜を読みまくった
谷生の影響でしょうか。
もちろん卑弥呼は罠にかからず、△9二飛と辛抱して次のチャンスを待ちます。
局面進んで上図、そよちゃんが3六の桂を▲4四桂と跳ねたところです。
2枚の角を押さえ込んでいた桂馬を攻撃に使ったので、これはもうお互い無事には済みません。
あとはどちらの読みが上回っているか、どちらが早く相手の玉を仕留めるか、どちらにせよ
一気に勝負がついてしまう恐ろしい局面です。
△2二玉▲5二桂成△4九飛成▲同銀△2七角成▲3九玉△5六歩▲8一龍△5七歩成。
卑弥呼の攻めが先に炸裂して、そよちゃんの守備陣は壊滅。
▲6六角の王手で5七のと金を取ってしまえば、「詰めろ(次の手で詰む形)」は解除されますが
△3三桂などと王手を受けてから▲5七角に△4七銀と絡みつかれて、これは受け切れません。
しかし、この局面はそよちゃんの読み筋でもありました。
▲3一銀から一気に即詰みを狙います。
△3一同金▲同龍△同玉▲5一飛△4一金打▲4二成桂△同玉▲5三角△3三玉▲4四角成△同玉
▲4一飛成△3三玉▲4四金△2二玉▲3三金打△同桂▲4二龍△1三玉▲2四金△同歩▲2三金(上図)
△同玉▲3三金△1三玉▲2二龍まで。
比較的単純な王手の連続ではありますが、27手詰めという長手数。
しかも相手の攻めを誘い込んでのカウンター即詰みなので、
第2図で攻めを誘った▲4四桂の時点で詰みまで読んでいたことになります。
全くもって、プロ棋士の読みの深さは常人の計り知るところではありません(・∀・;)
さて。本局でそよちゃんが使用した「ゴキゲン中飛車」は、近藤正和六段が開発して大流行、
新手や斬新な戦法の開発者に贈られる「升田幸三賞」を受賞した戦法です。
それに対抗して「丸山ワクチン」「佐藤新手9六歩」「超速3七銀」といった対策が研究され、
開発当時のような圧倒的勝率ではなくなりました。
スポーツの世界でも、大活躍した選手は研究され、対策が取られるようになります。
何度も対戦して負け続ける相手には、いつもと違う戦術を試してみるのも一つの方法かもしれません。
と、最後だけテニスブログっぽくまとめるのでした(・∀・)
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2013年06月23日
ハチワンダイバー29巻発売
みなさんこんばんは(・∀・)
将棋漫画『ハチワンダイバー』が発売されるとアクセス数が2倍になるテニスブログですよ。
興味のある方は左のカテゴリ『ハチワン』をご覧ください。
さて、『ハチワンダイバー』29巻をようやく入手しました。
6/19発売だったのですが、ド田舎のため店頭に並ぶのが遅れるのです(・∀・;)
この29巻はそよvs卑弥呼の姉妹対決が決着、菅田vs鈴木八段の師弟対決が開幕です。
そよちゃんの人が変わったような終盤の踏み込み、菅田君があえて鈴木八段の得意戦法である
「新石田流」を受けて立つあたりが熱いですね!
「ハチワン 29」 「ハチワン 解説」 等のキーワードで来てくれた方々、これから読みますので
解説記事は少々お待ちくださいませ(・∀・;)
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興味のある方は左のカテゴリ『ハチワン』をご覧ください。
さて、『ハチワンダイバー』29巻をようやく入手しました。
6/19発売だったのですが、ド田舎のため店頭に並ぶのが遅れるのです(・∀・;)
この29巻はそよvs卑弥呼の姉妹対決が決着、菅田vs鈴木八段の師弟対決が開幕です。
そよちゃんの人が変わったような終盤の踏み込み、菅田君があえて鈴木八段の得意戦法である
「新石田流」を受けて立つあたりが熱いですね!
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2013年03月26日
ハチワンダイバー28巻解説(1)
みなさんこんばんは(・∀・)
将棋漫画『ハチワンダイバー』が発売されるとアクセス数が2倍になるテニスブログですよ。
私自身アマチュア低段の棋力しかありませんが、わざわざ検索して来てくれた方のためにも
ハチワンダイバー28巻を初心者向けに解説していきます。
さてこの巻で決着した将棋は2局ありますが、まずは鬼将会トーナメント2回戦
「かなしいいろやねん」vs「神」の一局です。
「かなしいいろやねん」の先手ゴキゲン中飛車に対して、「神」は向飛車。
お互いに初期配置の場所から飛車を動かして戦う戦型を「相振り飛車」といいますが、
比較的プロ同士の実戦例が少ないことから、定跡が整備されていないため
対局者の経験やセンスの勝負になりやすいと言えます。
局面はあっという間に駒組みを終え、▲4五銀。「かなしいいろやねん」先攻です。
手順は推測ですが、
△2六歩▲同歩△同飛▲2七歩打△2四飛▲5四歩△同歩▲3三角成△同桂▲5四飛
と進んで上図。
飛車、角といった「大駒」が軽快に動いたり、相手の駒と交換して局面をすっきりさせることを
「捌く(さばく)」といいますが、ここでは「かなしいいろやねん」の大駒がきれいに捌けました。
しかしこれは神の予想通りだったようで・・・
△5四同飛▲同銀△3六歩▲同歩に△8四飛打。
一度△3六歩と突き捨てることによって、玉の斜め上が空いて角による両取りをかけやすくなり、
さらに3七の地点に傷を作っています。タイミングも絶妙で、これが遅れると手抜きされてしまいます。
軽く形を乱した後で△8四飛打。
飛車という駒は攻めに強いので、つい敵陣に打ち込みたくなりますが、この場合△8八飛打では
▲7九金と守られて、せっかく打った飛車を逃げなくてはなりません。
ここでは銀取りと8七飛成を狙う△8四飛打が、落ち着いた好手といえるでしょう。
▲2一飛打△3一歩打▲1一飛成△5四飛▲5九香。
銀というエサに食いついた飛車を狙い打ちます。作中で言っている通り
△5六歩打と受ければ▲2三角打で先手優勢になりますが・・・
△4五桂▲4六歩△5七桂不成▲3九金△6九桂成▲5四香。
神の指し手は△4五桂でした。▲5四香とおいしく飛車を頂くと、△5五角打で王手龍取りです。
しかし「かなしいいろやねん」、▲4六歩から上手く差し回して飛車を奪い互角の戦い。
駒の損得も飛車・香と金・銀の交換で、これも互角といえるでしょう。
△6八成桂▲5三歩打△5一歩打▲2三角打△3二金▲同角成△同歩▲5二金。
この勝負所で相手に手を渡す△6八成桂。羽生二冠の勝負術「手渡し」のようで、
作中でも言われている通り「格調高すぎ」の一手です。
手を渡された「かなしいいろやねん」、▲2三角から▲5二金。無理やり駒をはがしてゴリゴリ攻めます。
「寄せは俗手に好手あり」という格言があるように、終盤ではこういう分かりやすい攻めが
かえって受けにくいものです。
△5八成桂▲6一金△同銀▲5二歩成△5七角打▲4七金打。
ゴリゴリ攻めておいて、一転して受けに回ります。この駆け引きは見事というしかなく、
「かなしいいろやねん」に指示を出している浦野七段が「どや?」と言うのも頷けます。が・・・
△3九角成▲同玉△7二金打。
こちらも一転して受けに回ります。これで神の玉は、絶対に詰まない形「Z(ゼット)」になりました。
▲6一と△5七角▲同金△4八金打▲2八玉△3八金▲同玉△5七成桂▲1六歩△1七銀打まで。
▲6一とはもはや気持ちを整理する「形作り」という手で、綺麗に必至がかかり終局です。
最後の△1七銀打は、桂香どちらで取っても△4七金▲2八玉△3九銀▲1八玉△2八金まで。
▲3七玉と逃げるのも△4七金までです。
本局は相振り飛車から捌き合いになり、一進一退の見応えある中盤戦を展開、
終盤は互いに緩急をつけたハイレベルな応酬になりましたが、
神の△7二金打が受けの決め手で、ようやく決着を見ました。
作中でも絶対に詰まない形「Z(ゼット)」という言葉が出てきましたが、私が将棋を指していた
20年前には、このような言葉は聞きませんでした。
ご存知の通り、将棋は相手の王様を詰めると勝ちのゲームですが
絶対に詰まない「Z」と、次に相手を必ず詰ませる「必至」の組み合わせでも勝利が確定します。
ひたすら王様を追いかけるのではなく、しっかり守って確実に攻めるのが、初心者を卒業するコツです。
・・・。
今回は何やら長くなったので、無理矢理テニスにこじつける気力を失いました。おやすも(・∀・;)
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ハチワンダイバー28巻を初心者向けに解説していきます。
さてこの巻で決着した将棋は2局ありますが、まずは鬼将会トーナメント2回戦
「かなしいいろやねん」vs「神」の一局です。
「かなしいいろやねん」の先手ゴキゲン中飛車に対して、「神」は向飛車。
お互いに初期配置の場所から飛車を動かして戦う戦型を「相振り飛車」といいますが、
比較的プロ同士の実戦例が少ないことから、定跡が整備されていないため
対局者の経験やセンスの勝負になりやすいと言えます。
局面はあっという間に駒組みを終え、▲4五銀。「かなしいいろやねん」先攻です。
手順は推測ですが、
△2六歩▲同歩△同飛▲2七歩打△2四飛▲5四歩△同歩▲3三角成△同桂▲5四飛
と進んで上図。
飛車、角といった「大駒」が軽快に動いたり、相手の駒と交換して局面をすっきりさせることを
「捌く(さばく)」といいますが、ここでは「かなしいいろやねん」の大駒がきれいに捌けました。
しかしこれは神の予想通りだったようで・・・
△5四同飛▲同銀△3六歩▲同歩に△8四飛打。
一度△3六歩と突き捨てることによって、玉の斜め上が空いて角による両取りをかけやすくなり、
さらに3七の地点に傷を作っています。タイミングも絶妙で、これが遅れると手抜きされてしまいます。
軽く形を乱した後で△8四飛打。
飛車という駒は攻めに強いので、つい敵陣に打ち込みたくなりますが、この場合△8八飛打では
▲7九金と守られて、せっかく打った飛車を逃げなくてはなりません。
ここでは銀取りと8七飛成を狙う△8四飛打が、落ち着いた好手といえるでしょう。
▲2一飛打△3一歩打▲1一飛成△5四飛▲5九香。
銀というエサに食いついた飛車を狙い打ちます。作中で言っている通り
△5六歩打と受ければ▲2三角打で先手優勢になりますが・・・
△4五桂▲4六歩△5七桂不成▲3九金△6九桂成▲5四香。
神の指し手は△4五桂でした。▲5四香とおいしく飛車を頂くと、△5五角打で王手龍取りです。
しかし「かなしいいろやねん」、▲4六歩から上手く差し回して飛車を奪い互角の戦い。
駒の損得も飛車・香と金・銀の交換で、これも互角といえるでしょう。
△6八成桂▲5三歩打△5一歩打▲2三角打△3二金▲同角成△同歩▲5二金。
この勝負所で相手に手を渡す△6八成桂。羽生二冠の勝負術「手渡し」のようで、
作中でも言われている通り「格調高すぎ」の一手です。
手を渡された「かなしいいろやねん」、▲2三角から▲5二金。無理やり駒をはがしてゴリゴリ攻めます。
「寄せは俗手に好手あり」という格言があるように、終盤ではこういう分かりやすい攻めが
かえって受けにくいものです。
△5八成桂▲6一金△同銀▲5二歩成△5七角打▲4七金打。
ゴリゴリ攻めておいて、一転して受けに回ります。この駆け引きは見事というしかなく、
「かなしいいろやねん」に指示を出している浦野七段が「どや?」と言うのも頷けます。が・・・
△3九角成▲同玉△7二金打。
こちらも一転して受けに回ります。これで神の玉は、絶対に詰まない形「Z(ゼット)」になりました。
▲6一と△5七角▲同金△4八金打▲2八玉△3八金▲同玉△5七成桂▲1六歩△1七銀打まで。
▲6一とはもはや気持ちを整理する「形作り」という手で、綺麗に必至がかかり終局です。
最後の△1七銀打は、桂香どちらで取っても△4七金▲2八玉△3九銀▲1八玉△2八金まで。
▲3七玉と逃げるのも△4七金までです。
本局は相振り飛車から捌き合いになり、一進一退の見応えある中盤戦を展開、
終盤は互いに緩急をつけたハイレベルな応酬になりましたが、
神の△7二金打が受けの決め手で、ようやく決着を見ました。
作中でも絶対に詰まない形「Z(ゼット)」という言葉が出てきましたが、私が将棋を指していた
20年前には、このような言葉は聞きませんでした。
ご存知の通り、将棋は相手の王様を詰めると勝ちのゲームですが
絶対に詰まない「Z」と、次に相手を必ず詰ませる「必至」の組み合わせでも勝利が確定します。
ひたすら王様を追いかけるのではなく、しっかり守って確実に攻めるのが、初心者を卒業するコツです。
・・・。
今回は何やら長くなったので、無理矢理テニスにこじつける気力を失いました。おやすも(・∀・;)
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2012年12月26日
ハチワンダイバー27巻解説
当方テニスブログですが、ヒマなので「ハチワンダイバー」等で検索して来てくれる方もいるようなので
ハチワンダイバー27巻を初心者向けに解説していきます。
さてこの巻で決着したのは、鬼将会トーナメント2回戦
右角vs菅田の一局です。
実は作中で二人が対局するのはまだ2回目なのですが、お互い手の内を知り尽くした上に
シミュレーションを繰り返しているので、もうこの二人の対局といえばこの戦型しか考えられません。
右角の右四間飛車に対して、菅田のハチワンシステム居飛車バージョン(雁木)。
お互い通い慣れた道なので、駒組みはほぼノータイム。満を持して▲4五歩でいよいよ開戦です。
推測手順ですが、△4五同歩▲1五歩△同歩▲3五歩△同歩▲4五桂△4四銀▲3三歩打
△同桂▲同桂成△同銀▲4五桂△4四歩打 と進んで上図。
右角は4筋だけでなく1筋と3筋の歩も突き捨てましたが、これは相手の陣形を乱したり
あとで歩を補充するための常套手段で、後でこれが活きてきます。
菅田は銀桂交換の駒損を覚悟で△4四歩打。4筋さえしっかり受け止めれば、右角は歩切れという
こともあり、これ以上攻めが続かないと見ています。
以下▲3三桂成△同金右▲1五香△同香▲4五歩。
ここで先ほど1筋の歩を突き捨てた効果が出てきました。香車を捨てて無理やり歩を手に入れ、
再度の▲4五歩。
これを普通に△同歩▲同銀△4四歩打などと受けていては、▲3四歩打からバラバラに
されてしまいそうです。そよちゃんが言うように「正確に受け続ければ受けきれる」
かもしれませんが、私には自信ありません(・∀・;)
そこで菅田、いきなり反撃の△8六桂打。
この「歩頭桂」自体は囲い崩しの常套手ではありますが、自陣に亀裂が入ろうとしている
局面だけに、度胸が必要です。
しかし受け続けても潰されそうで、右角も歩切れで受けが難しいことを考えると
このタイミングでの攻め合いしかなかった、とも言えそうです。
▲4四歩△同銀▲4五歩打△7八桂成▲同金△8六桂打と進んで上図。
▲4四歩に一度△同銀と応じることによって、一手だけ右角の攻めを遅らせることができました。
そして再度の歩頭桂。もはや足を止めての殴り合いです。
▲4四歩△7八桂成▲同玉△8六香打▲3四桂打。
菅田の香車零距離射撃に対して、右角はタダ捨ての桂打ち。
ゴリゴリお互いの骨を削り合うような痛い手の応酬です。
△8七香成▲同玉△3四金▲4三歩成。
とうとう右角の右四間飛車は菅田の雁木を打ち抜き、4筋を突破しました。
菅田陣は金1枚だけになり、と金に頭を押さえられて、もはや長くありません。
しかしこの瞬間だけ、眠っていた菅田陣の長距離砲が砲門を開いていました。
△8六歩▲7八玉△8七歩成▲6九玉△7八と▲同玉△7七角成。
眠っていた菅田陣の角が、最後の最後に直撃です。
右角の▲3四桂~▲4三歩成という攻めが、いつの間にか相手の角道を開いていたという
皮肉な結末でした。
以下▲7七同玉△8六角打▲8八玉△8七銀打▲同玉△6八角成まで菅田の勝ち。
最後は「空き王手」という華麗な技で終局です。
本局はお互いの得意戦法から右角が先攻、受け切れないと見た菅田の反撃から
意地の張り合いのような激しい攻め合いとなり、最後は右角の攻めが成功したかに見えた瞬間、
菅田が長距離砲で仕留めたという将棋でした。
このような激しい攻め合い、意地の張り合いは、我々アマチュアが見ていて楽しい将棋ですから
TV中継などでこんな将棋をやっていたら、「おおっ!?」とか叫んでしまいそうです。
敗れはしましたが、アマチュアの代表戦法とも言うべき右四間飛車を愛用する右角の面目躍如
というところでしょう。
さて、作中で菅田は攻め合うばかりでなく、あえて一度受けに回ることで相手の攻めを遅らせる
テクニックを使いました。
これを将棋用語で「手を戻す」と言い、単純に打ち合うだけでは負けてしまう場合に有効です。
テニスで言う「チェンジオブペース」というやつですね。
ストロークを思い切り打ち合って勝てる相手ならいいのですが、それが通用しない相手なら
中ロブやスライスなどを混ぜて、タイミングをずらしたり無理攻めを誘ったりするのです。
などと言い残して、今日も無理矢理テニスブログにするのでした(・∀・)
ハチワンダイバー27巻を初心者向けに解説していきます。
さてこの巻で決着したのは、鬼将会トーナメント2回戦
右角vs菅田の一局です。
実は作中で二人が対局するのはまだ2回目なのですが、お互い手の内を知り尽くした上に
シミュレーションを繰り返しているので、もうこの二人の対局といえばこの戦型しか考えられません。
右角の右四間飛車に対して、菅田のハチワンシステム居飛車バージョン(雁木)。
お互い通い慣れた道なので、駒組みはほぼノータイム。満を持して▲4五歩でいよいよ開戦です。
推測手順ですが、△4五同歩▲1五歩△同歩▲3五歩△同歩▲4五桂△4四銀▲3三歩打
△同桂▲同桂成△同銀▲4五桂△4四歩打 と進んで上図。
右角は4筋だけでなく1筋と3筋の歩も突き捨てましたが、これは相手の陣形を乱したり
あとで歩を補充するための常套手段で、後でこれが活きてきます。
菅田は銀桂交換の駒損を覚悟で△4四歩打。4筋さえしっかり受け止めれば、右角は歩切れという
こともあり、これ以上攻めが続かないと見ています。
以下▲3三桂成△同金右▲1五香△同香▲4五歩。
ここで先ほど1筋の歩を突き捨てた効果が出てきました。香車を捨てて無理やり歩を手に入れ、
再度の▲4五歩。
これを普通に△同歩▲同銀△4四歩打などと受けていては、▲3四歩打からバラバラに
されてしまいそうです。そよちゃんが言うように「正確に受け続ければ受けきれる」
かもしれませんが、私には自信ありません(・∀・;)
そこで菅田、いきなり反撃の△8六桂打。
この「歩頭桂」自体は囲い崩しの常套手ではありますが、自陣に亀裂が入ろうとしている
局面だけに、度胸が必要です。
しかし受け続けても潰されそうで、右角も歩切れで受けが難しいことを考えると
このタイミングでの攻め合いしかなかった、とも言えそうです。
▲4四歩△同銀▲4五歩打△7八桂成▲同金△8六桂打と進んで上図。
▲4四歩に一度△同銀と応じることによって、一手だけ右角の攻めを遅らせることができました。
そして再度の歩頭桂。もはや足を止めての殴り合いです。
▲4四歩△7八桂成▲同玉△8六香打▲3四桂打。
菅田の香車零距離射撃に対して、右角はタダ捨ての桂打ち。
ゴリゴリお互いの骨を削り合うような痛い手の応酬です。
△8七香成▲同玉△3四金▲4三歩成。
とうとう右角の右四間飛車は菅田の雁木を打ち抜き、4筋を突破しました。
菅田陣は金1枚だけになり、と金に頭を押さえられて、もはや長くありません。
しかしこの瞬間だけ、眠っていた菅田陣の長距離砲が砲門を開いていました。
△8六歩▲7八玉△8七歩成▲6九玉△7八と▲同玉△7七角成。
眠っていた菅田陣の角が、最後の最後に直撃です。
右角の▲3四桂~▲4三歩成という攻めが、いつの間にか相手の角道を開いていたという
皮肉な結末でした。
以下▲7七同玉△8六角打▲8八玉△8七銀打▲同玉△6八角成まで菅田の勝ち。
最後は「空き王手」という華麗な技で終局です。
本局はお互いの得意戦法から右角が先攻、受け切れないと見た菅田の反撃から
意地の張り合いのような激しい攻め合いとなり、最後は右角の攻めが成功したかに見えた瞬間、
菅田が長距離砲で仕留めたという将棋でした。
このような激しい攻め合い、意地の張り合いは、我々アマチュアが見ていて楽しい将棋ですから
TV中継などでこんな将棋をやっていたら、「おおっ!?」とか叫んでしまいそうです。
敗れはしましたが、アマチュアの代表戦法とも言うべき右四間飛車を愛用する右角の面目躍如
というところでしょう。
さて、作中で菅田は攻め合うばかりでなく、あえて一度受けに回ることで相手の攻めを遅らせる
テクニックを使いました。
これを将棋用語で「手を戻す」と言い、単純に打ち合うだけでは負けてしまう場合に有効です。
テニスで言う「チェンジオブペース」というやつですね。
ストロークを思い切り打ち合って勝てる相手ならいいのですが、それが通用しない相手なら
中ロブやスライスなどを混ぜて、タイミングをずらしたり無理攻めを誘ったりするのです。
などと言い残して、今日も無理矢理テニスブログにするのでした(・∀・)
2012年09月25日
ハチワンダイバー26巻解説
当方テニスブログですが、ヒマなので「ハチワンダイバー」等で検索して来てくれる方もいるようなので
ハチワンダイバー26巻を初心者向けに解説していきます。
この巻で決着したのは、鬼将会トーナメント1回戦最終局
中静そよvsジョンス・リーの一局です。
静かに会話している2人ですが、局面は早くも乱戦模様です。
弱点である桂頭がお互い丸出しな上に、リー側の5筋の歩が四段目まで迫っていて
このまま次の△3五角を許せば一気に潰されかねない、緊迫した場面になっています。
普通に数を足す▲5八金などでは、△3五角▲7八玉△3六歩などで潰されてしまうので・・・
▲5八玉。23巻のチッチvs卑弥呼戦に続いて、また顔面ブロックですよ(・∀・;)
一度▲6八玉と上がっているので手損になる上に、玉の頭でまともに受け止めようという
非常に指しにくい手です。本当にこれで受かっているのか・・・?
ここまで来て踏み込まないようでは気合負けというもの。リーは△3五角から一気に攻めたてます。
途中の手順はわかりませんが、角銀交換から△3八銀不成。
飛車取りと△4七飛成の両方を一度に受けることはできず、
リーが「決まりだ」と言うのも頷けます。が・・・
▲6七玉と早逃げされ、飛車を取っている暇がないことに気づいたリーは焦ります。
最強の駒である飛車をタダで取れるのに、取れば負けてしまうとは・・・奥が深いゲームです。
取れる飛車を見逃すことで速度を上げ、リーは攻め続けます。
図の△4六龍でリーは「終わった」と呟きますが、持駒が無いこともあって
これはさすがに細い(頼りない)攻めと言わざるを得ません。
▲5六角と合駒していては、△同銀で相手に貴重な攻め駒を渡すことになるので
▲7五玉は当然の一手ではありますが・・・
王様を五段目まで追われるというのは、普通なら敗北寸前。気持ちの良いものではありません。
なおも攻め続けるリーは、飛車を持駒にして△5七桂成。攻め駒を補充しようとしますが・・・
いきなり反撃の▲5三歩成。受け続けたそよちゃんに、いよいよ攻めの手番が回ってきました。
△5六成桂▲4五角打△8二玉▲5六角△4六飛打▲6七角△7四歩▲6四玉と進んで上図。
王様が五段目どころか六段目まで進み、お互いの玉を目視できる距離にまで近づいてしまいました。
先ほど作った5三のと金が、そよ玉の最強の護衛として働いています。
そよ玉はとうとう七段目に到達。それも護衛なしの単騎入玉です。
リーの持駒には飛車、角、金と協力な駒が揃っていますが
そよちゃんが言うように、玉はただ逃げ回るだけの駒ではなく、全方向に動ける強い駒です。
そよ玉自身が強力な攻め駒としてリー玉を縛り付けており、どう攻めてもカウンターが入ってしまいます。
以下△8二飛打▲7三金打△同桂▲同桂成△8一金打▲5五角まで。
遊んでいた8八の角まで働きだしては、もう粘りようがありません。
先手玉は捕まらず、後手玉は▲8二成桂からバラして簡単な詰みです。
本局は序盤の僅かな隙を突いたリーが無理矢理攻め込み、
ひたすら受け続けたそよちゃんが王様自身で逆襲という激しい将棋でした。
もともと受けが得意なそよちゃんですが、周りの数人が気づいたように
王様の周りをゴテゴテ固める受けから、軽く体をかわす受けに種類が変わってきていますね。
強靭な受けに軽い受け、終盤に見せた鋭い反撃。
初期から最強クラスであったそよちゃんは、さらに棋力を増しているようです。
今の自分なら勝てると思っていたハチワン菅田くんにはショックだったようですが、
さらに追いかけようと次の戦いに臨みます。
2回戦の相手は右角。お互いの得意戦法、雁木vs右四間飛車で足を止めての乱打戦!
・・・というところで26巻はおしまい。待て次号!
当ブログはハイテンション将棋漫画『ハチワンダイバー』を応援しています。
いや、テニスブログなんだけどね(・∀・;)
ハチワンダイバー26巻を初心者向けに解説していきます。
この巻で決着したのは、鬼将会トーナメント1回戦最終局
中静そよvsジョンス・リーの一局です。
静かに会話している2人ですが、局面は早くも乱戦模様です。
弱点である桂頭がお互い丸出しな上に、リー側の5筋の歩が四段目まで迫っていて
このまま次の△3五角を許せば一気に潰されかねない、緊迫した場面になっています。
普通に数を足す▲5八金などでは、△3五角▲7八玉△3六歩などで潰されてしまうので・・・
▲5八玉。23巻のチッチvs卑弥呼戦に続いて、また顔面ブロックですよ(・∀・;)
一度▲6八玉と上がっているので手損になる上に、玉の頭でまともに受け止めようという
非常に指しにくい手です。本当にこれで受かっているのか・・・?
ここまで来て踏み込まないようでは気合負けというもの。リーは△3五角から一気に攻めたてます。
途中の手順はわかりませんが、角銀交換から△3八銀不成。
飛車取りと△4七飛成の両方を一度に受けることはできず、
リーが「決まりだ」と言うのも頷けます。が・・・
▲6七玉と早逃げされ、飛車を取っている暇がないことに気づいたリーは焦ります。
最強の駒である飛車をタダで取れるのに、取れば負けてしまうとは・・・奥が深いゲームです。
取れる飛車を見逃すことで速度を上げ、リーは攻め続けます。
図の△4六龍でリーは「終わった」と呟きますが、持駒が無いこともあって
これはさすがに細い(頼りない)攻めと言わざるを得ません。
▲5六角と合駒していては、△同銀で相手に貴重な攻め駒を渡すことになるので
▲7五玉は当然の一手ではありますが・・・
王様を五段目まで追われるというのは、普通なら敗北寸前。気持ちの良いものではありません。
なおも攻め続けるリーは、飛車を持駒にして△5七桂成。攻め駒を補充しようとしますが・・・
いきなり反撃の▲5三歩成。受け続けたそよちゃんに、いよいよ攻めの手番が回ってきました。
△5六成桂▲4五角打△8二玉▲5六角△4六飛打▲6七角△7四歩▲6四玉と進んで上図。
王様が五段目どころか六段目まで進み、お互いの玉を目視できる距離にまで近づいてしまいました。
先ほど作った5三のと金が、そよ玉の最強の護衛として働いています。
そよ玉はとうとう七段目に到達。それも護衛なしの単騎入玉です。
リーの持駒には飛車、角、金と協力な駒が揃っていますが
そよちゃんが言うように、玉はただ逃げ回るだけの駒ではなく、全方向に動ける強い駒です。
そよ玉自身が強力な攻め駒としてリー玉を縛り付けており、どう攻めてもカウンターが入ってしまいます。
以下△8二飛打▲7三金打△同桂▲同桂成△8一金打▲5五角まで。
遊んでいた8八の角まで働きだしては、もう粘りようがありません。
先手玉は捕まらず、後手玉は▲8二成桂からバラして簡単な詰みです。
本局は序盤の僅かな隙を突いたリーが無理矢理攻め込み、
ひたすら受け続けたそよちゃんが王様自身で逆襲という激しい将棋でした。
もともと受けが得意なそよちゃんですが、周りの数人が気づいたように
王様の周りをゴテゴテ固める受けから、軽く体をかわす受けに種類が変わってきていますね。
強靭な受けに軽い受け、終盤に見せた鋭い反撃。
初期から最強クラスであったそよちゃんは、さらに棋力を増しているようです。
今の自分なら勝てると思っていたハチワン菅田くんにはショックだったようですが、
さらに追いかけようと次の戦いに臨みます。
2回戦の相手は右角。お互いの得意戦法、雁木vs右四間飛車で足を止めての乱打戦!
・・・というところで26巻はおしまい。待て次号!
当ブログはハイテンション将棋漫画『ハチワンダイバー』を応援しています。
いや、テニスブログなんだけどね(・∀・;)
2012年07月02日
ハチワンダイバー25巻解説
当方テニスブログですが、ヒマなので「ハチワンダイバー」等で検索して来てくれる方もいるようなので
ハチワンダイバー25巻を初心者向けに解説していきます。
この巻では2局の将棋が載っていますが、前半は鬼将会トーナメント1回戦
男の娘暗殺者・明太vsなるぞうくん(着ぐるみ)の一戦です。
明太の矢倉に対して、なるぞうくんは雁木の構え。
『ハチワンダイバー』で雁木といえば二こ神さんですが、既に亡くなっていますし
右角が言うように序盤が雑なこともあり、なるぞうくんの中身は二こ神さんではないようです。
局面も、二こ神さんのように分厚い構えから入玉含みに指すことはできない状態ですが
「不利」というほどではなく、△4五歩と無理やり角道をこじ開けて総攻撃開始です。
推測手順ですが、
▲4五同歩△6五歩▲4六角△6六歩▲同銀△同角▲同金△同飛▲6七歩△5六飛
と進んで上図。
角と金銀の二枚替えの上、飛車が大活躍でなるぞうくん絶好調です。
角取りと△5八金打の両方を受けるには▲5七銀か▲4七銀くらいですが、
△4六飛▲同銀と飛角交換の後、△4七角から馬を作られるくらいで困ってしまいます。
そこで明太は▲7三角成と攻め合いに出ますが、
△5八金▲7九玉△4八金▲7七角打△5七飛成▲4四桂打△同銀直▲同歩に△6九銀打。
不利を自覚した明太は局面を複雑化しようとしますが、なるぞうくんは一気に決めに行きます。
この△6九銀は▲同玉とタダで取れますが、一目危険なのでなかなか取れません。
ところが明太はギリギリで見切って▲6九同玉。
△5八龍▲7九玉に再度の△6九銀打で、今度こそ決まったように見えます。
▲6八金△6五桂打▲5八金△7七桂成▲6九玉△7八角▲7九玉△5八金と進んで上図。
▲5八同飛は△6九金打の一手詰めですし、他に適当な受けもありません。
先手玉は受けが不可能な「必至」という状態で、今度こそ、今度こそ完全に決まっていますが・・・
---(追記)---
この場面で▲7七桂と成桂を取れば即詰みはありませんが、
以下△6九角成▲8八玉△7八金打▲9八玉△7九馬で今度こそ受けがなく、
厳密に言えばここで完全な必至となります。
なんとこの▲6一飛で、後手玉が詰んでいるというのです。
囲いが丸々残っているのに即詰みとは・・・私には全くわかりませんでした(・∀・;)
作中では
△4二玉▲4三銀打△同金左▲同歩成△同玉▲3二銀打△同玉▲2一飛成△同玉
▲2三飛成△3一玉▲3二金打(上図)まで。
他にも変化はありますが、いずれも手数は長いものの簡単な詰みのようです。
本局は、「序盤が雑」と言われたなるぞうくんが中盤に総攻撃を仕掛け
受け損ねた明太は一方的に攻め込まれましたが、終盤ギリギリの攻防を見切って
一瞬の隙を突き大逆転、という展開でした。
作中で明太が言っているように、将棋というゲームに逆転が多いのは
「先に王様を取ってしまえば勝ち」というルールだからです。
終盤うっかり詰まされてしまうことを「頓死(とんし)」と言いますが、
つい攻めているうちに駒を渡しすぎるなどして、たまにプロ同士の対戦でも起きてしまいます。
本局も最後は「頓死」の部類に入りますが、これは詰みを見切った明太が見事と言うべきでしょう。
いくら強力な駒をたくさん持っていても、王様を取られてしまえば負け。
強力なサーブやストロークを持っていても、生かせずに重要なポイントを取られてしまえば負けの
テニスに似ていますね。
などと言い残して、今日も無理矢理テニスブログにするのでした(・∀・)
ハチワンダイバー25巻を初心者向けに解説していきます。
この巻では2局の将棋が載っていますが、前半は鬼将会トーナメント1回戦
男の娘暗殺者・明太vsなるぞうくん(着ぐるみ)の一戦です。
明太の矢倉に対して、なるぞうくんは雁木の構え。
『ハチワンダイバー』で雁木といえば二こ神さんですが、既に亡くなっていますし
右角が言うように序盤が雑なこともあり、なるぞうくんの中身は二こ神さんではないようです。
局面も、二こ神さんのように分厚い構えから入玉含みに指すことはできない状態ですが
「不利」というほどではなく、△4五歩と無理やり角道をこじ開けて総攻撃開始です。
推測手順ですが、
▲4五同歩△6五歩▲4六角△6六歩▲同銀△同角▲同金△同飛▲6七歩△5六飛
と進んで上図。
角と金銀の二枚替えの上、飛車が大活躍でなるぞうくん絶好調です。
角取りと△5八金打の両方を受けるには▲5七銀か▲4七銀くらいですが、
△4六飛▲同銀と飛角交換の後、△4七角から馬を作られるくらいで困ってしまいます。
そこで明太は▲7三角成と攻め合いに出ますが、
△5八金▲7九玉△4八金▲7七角打△5七飛成▲4四桂打△同銀直▲同歩に△6九銀打。
不利を自覚した明太は局面を複雑化しようとしますが、なるぞうくんは一気に決めに行きます。
この△6九銀は▲同玉とタダで取れますが、一目危険なのでなかなか取れません。
ところが明太はギリギリで見切って▲6九同玉。
△5八龍▲7九玉に再度の△6九銀打で、今度こそ決まったように見えます。
▲6八金△6五桂打▲5八金△7七桂成▲6九玉△7八角▲7九玉△5八金と進んで上図。
▲5八同飛は△6九金打の一手詰めですし、他に適当な受けもありません。
先手玉は受けが不可能な「必至」という状態で、今度こそ、今度こそ完全に決まっていますが・・・
---(追記)---
この場面で▲7七桂と成桂を取れば即詰みはありませんが、
以下△6九角成▲8八玉△7八金打▲9八玉△7九馬で今度こそ受けがなく、
厳密に言えばここで完全な必至となります。
なんとこの▲6一飛で、後手玉が詰んでいるというのです。
囲いが丸々残っているのに即詰みとは・・・私には全くわかりませんでした(・∀・;)
作中では
△4二玉▲4三銀打△同金左▲同歩成△同玉▲3二銀打△同玉▲2一飛成△同玉
▲2三飛成△3一玉▲3二金打(上図)まで。
他にも変化はありますが、いずれも手数は長いものの簡単な詰みのようです。
本局は、「序盤が雑」と言われたなるぞうくんが中盤に総攻撃を仕掛け
受け損ねた明太は一方的に攻め込まれましたが、終盤ギリギリの攻防を見切って
一瞬の隙を突き大逆転、という展開でした。
作中で明太が言っているように、将棋というゲームに逆転が多いのは
「先に王様を取ってしまえば勝ち」というルールだからです。
終盤うっかり詰まされてしまうことを「頓死(とんし)」と言いますが、
つい攻めているうちに駒を渡しすぎるなどして、たまにプロ同士の対戦でも起きてしまいます。
本局も最後は「頓死」の部類に入りますが、これは詰みを見切った明太が見事と言うべきでしょう。
いくら強力な駒をたくさん持っていても、王様を取られてしまえば負け。
強力なサーブやストロークを持っていても、生かせずに重要なポイントを取られてしまえば負けの
テニスに似ていますね。
などと言い残して、今日も無理矢理テニスブログにするのでした(・∀・)
2012年05月20日
ハチワンダイバー24巻解説(2)
当方テニスブログですが、ヒマなので「ハチワンダイバー」等で検索して来てくれる方もいるようなので
ハチワンダイバー24巻を初心者向けに解説していきます。
この巻では2局の将棋が載っていますが、後半は鬼将会トーナメント1回戦
コードネーム「かなしいいろやねん」vs医師シャンチーJr.の一戦です。
「かなしいいろやねん」の向飛車に対して、シャンチーは持久戦型居飛車。
シャンチーは「美しいほどの序盤の組み立て」と言っていますが、
ここまでは単なる駒組みの段階で、アマチュア有段者同士の対戦でも珍しくない形です。
△4五桂▲同桂△同歩▲6五桂と進んで・・・ん?▲6五桂?
▲6五桂はさすがにポカ(悪手)で、△7四桂のカウンターが入ってしまいました。
銀取りで、しかも放置すれば△6六桂▲同歩△6七銀▲同金△7八角で終了してしまいます。
なので我慢の▲5七銀。これは「間違えました、ごめんなさい」という手で、
形勢は悪いながらも辛抱して逆転の機会を探る方針です。
シャンチーは当然△6五銀。桂得しながら銀が前進して、悪いはずがありません。
「かなしいいろやねん」も決め手を与えず粘りますが、べたっと貼りつく△5八金。
▲同金は△同桂成と金をはがされた上に角取りで桂を成られますし、
角を取られれば△6四角の準王手飛車の筋があり受け切れません。
しかし「かなしいいろやねん」、▲3三桂成から驚異の粘りを見せ逆転。
図の▲4五桂で決まったかに見えますが・・・
△4四金▲同角に△3三桂。これが本局最難関の勝負手です。
これはただ王手を受けただけではなく、
△2九角▲1七玉△2八銀不成▲同玉△3八角成▲同銀△3七銀▲同玉△4七金▲同銀
△同歩成▲2七玉△3八竜▲1七玉△2八銀▲1八玉△1九銀成▲同玉△1七香
までの19手詰めがかかっている・・・そうです。
9手詰めが限界の私の頭では詰ませられません(・∀・;)
そこで▲3七桂。
先程の△2九角からの19手詰めを消しながら
▲3三桂成△同金▲同角成△同玉▲4五桂打△4二玉▲5三金△3一玉▲4二銀△同飛
▲同金△同玉▲3二飛△同玉▲3三金△4一玉▲4二金
までの17手詰めに仕留める「詰めろ逃れの詰めろ」の決め手でした。
19手詰めを解除して17手詰めをかけるとは・・・まさに「詰将棋は芸術作品」です。
さて。「かなしいいろやねん」に指示を出しているのは
早指しの達人『マッハ』大平五段
無理攻めを通す『戸辺攻め』戸辺六段
詰将棋の芸術家『看寿賞』浦野七段
の実在プロ棋士3名。それも特徴あるスペシャリスト揃いです。
無理矢理テニスに例えるなら・・・
サーブは『250kmサーバー』カロビッチ
ストロークは『Air-K』錦織圭
ボレーは『悪童』マッケンロー(←古)
さすがに強力ですが、これでフェデラーに勝てるでしょうか?
私ならフェデラーに1万円賭けますな。
理由は「方針のブレ」です。
カロビッチはサービスエースを取ろうと思い切りサーブを打ち、
錦織くんはストロークでエースを取ろうと強打し、
マッケンローの出番はない。
対するフェデラーは、最初から次の展開を考えたサーブを打ち、少しずつ追い詰めて仕留める・・・
といった展開になりかねません。
個々の能力が高い人達を掛け合わせればさらにプラスになる、とは思えないのです。
『船頭多くして船山に登る』との諺どおり、3人のプロ棋士を集めた「かなしいいろやねん」は
あっさり負けてしまうと予想しますが、どうなりますでしょうか。
気になる『ハチワンダイバー』25巻は6月発売予定です。
しばらくお待ちください(・∀・)
ハチワンダイバー24巻を初心者向けに解説していきます。
この巻では2局の将棋が載っていますが、後半は鬼将会トーナメント1回戦
コードネーム「かなしいいろやねん」vs医師シャンチーJr.の一戦です。
「かなしいいろやねん」の向飛車に対して、シャンチーは持久戦型居飛車。
シャンチーは「美しいほどの序盤の組み立て」と言っていますが、
ここまでは単なる駒組みの段階で、アマチュア有段者同士の対戦でも珍しくない形です。
△4五桂▲同桂△同歩▲6五桂と進んで・・・ん?▲6五桂?
▲6五桂はさすがにポカ(悪手)で、△7四桂のカウンターが入ってしまいました。
銀取りで、しかも放置すれば△6六桂▲同歩△6七銀▲同金△7八角で終了してしまいます。
なので我慢の▲5七銀。これは「間違えました、ごめんなさい」という手で、
形勢は悪いながらも辛抱して逆転の機会を探る方針です。
シャンチーは当然△6五銀。桂得しながら銀が前進して、悪いはずがありません。
「かなしいいろやねん」も決め手を与えず粘りますが、べたっと貼りつく△5八金。
▲同金は△同桂成と金をはがされた上に角取りで桂を成られますし、
角を取られれば△6四角の準王手飛車の筋があり受け切れません。
しかし「かなしいいろやねん」、▲3三桂成から驚異の粘りを見せ逆転。
図の▲4五桂で決まったかに見えますが・・・
△4四金▲同角に△3三桂。これが本局最難関の勝負手です。
これはただ王手を受けただけではなく、
△2九角▲1七玉△2八銀不成▲同玉△3八角成▲同銀△3七銀▲同玉△4七金▲同銀
△同歩成▲2七玉△3八竜▲1七玉△2八銀▲1八玉△1九銀成▲同玉△1七香
までの19手詰めがかかっている・・・そうです。
9手詰めが限界の私の頭では詰ませられません(・∀・;)
そこで▲3七桂。
先程の△2九角からの19手詰めを消しながら
▲3三桂成△同金▲同角成△同玉▲4五桂打△4二玉▲5三金△3一玉▲4二銀△同飛
▲同金△同玉▲3二飛△同玉▲3三金△4一玉▲4二金
までの17手詰めに仕留める「詰めろ逃れの詰めろ」の決め手でした。
19手詰めを解除して17手詰めをかけるとは・・・まさに「詰将棋は芸術作品」です。
さて。「かなしいいろやねん」に指示を出しているのは
早指しの達人『マッハ』大平五段
無理攻めを通す『戸辺攻め』戸辺六段
詰将棋の芸術家『看寿賞』浦野七段
の実在プロ棋士3名。それも特徴あるスペシャリスト揃いです。
無理矢理テニスに例えるなら・・・
サーブは『250kmサーバー』カロビッチ
ストロークは『Air-K』錦織圭
ボレーは『悪童』マッケンロー(←古)
さすがに強力ですが、これでフェデラーに勝てるでしょうか?
私ならフェデラーに1万円賭けますな。
理由は「方針のブレ」です。
カロビッチはサービスエースを取ろうと思い切りサーブを打ち、
錦織くんはストロークでエースを取ろうと強打し、
マッケンローの出番はない。
対するフェデラーは、最初から次の展開を考えたサーブを打ち、少しずつ追い詰めて仕留める・・・
といった展開になりかねません。
個々の能力が高い人達を掛け合わせればさらにプラスになる、とは思えないのです。
『船頭多くして船山に登る』との諺どおり、3人のプロ棋士を集めた「かなしいいろやねん」は
あっさり負けてしまうと予想しますが、どうなりますでしょうか。
気になる『ハチワンダイバー』25巻は6月発売予定です。
しばらくお待ちください(・∀・)
2012年03月30日
ハチワンダイバー24巻解説(1)
当方テニスブログですが、ヒマなので 「ハチワンダイバー」等で検索して来てくれる方もいるようなので
ハチワンダイバー24巻を初心者向けに解説していきます。
この巻では2局の将棋が載っていますが、前半は鬼将会トーナメント1回戦
右角vs橋架男の一戦です。
右角の右四間飛車に、橋は「金銀橋(リッチブリッジ)」と名付けた陣形で対抗します。
これは「右玉」という戦法を変化させたもので、無理攻めを誘ってカウンター狙いの構えです。
この金銀橋、王様の守りがスカスカな上に主力の金銀が上ずっているので
指しこなすには相当の棋力と攻守のバランス感覚が必要になりますが、
右角の右四間飛車に対しては一番硬い部分で受け止められるので、戦法の相性は抜群といえます。
とはいえ右四間飛車にプライドのある右角、正面から突破するしかありません。
注文通り▲4五歩から攻撃に出ますが、△4四歩とがっちり受けられて足が止まります。
▲7四歩から玉頭戦に持ち込む手も考えられますが、穴熊では金銀の援軍が出せず苦しいでしょう。
そこで▲5三桂打!一見無理に見えますが、金銀どちらで取っても▲5三同桂成~▲7四歩。
飛車を横に逃げると▲6一角△同飛▲同桂成△同玉▲4一飛からボロボロ駒を取られて壊滅。
仕方なく△4二飛ですが・・・
▲6一角△7一玉▲4三角成△同飛▲5二銀△4二飛▲6三銀成△同銀と進んで上図。
また攻めが止まったように見えますが・・・
▲6一桂成のタダ捨て!
△同玉と取るしかありませんが、▲5三桂成と急所を押さえられては受け切れません。
△3二金で何とか凌ごうとしますが・・・
▲4四飛!勝っているときは、こういう気持ちのいい手が出るものです。
△同飛と取ればもちろん▲6二金の一手詰め。
以下△4三銀から粘りますが、これはもう指してみただけ。
攻めが途切れない上に穴熊は手付かずで、右角の勝利確定です。
まあ、橋架男といういい加減な名前からして、右角が勝つとは思いましたがな(・∀・;)
右角は相性最悪の右玉に対してどう攻めるのか、最愛の右四間飛車を捨てる時がくるのか?
と考えていたら、無理矢理正面突破という右角らしい勝ち方でした。
そういえば・・・作者の柴田ヨクサルさんとは子供の頃100局以上指したと思いますが
柴田君の居飛車穴熊に対して、私は三間飛車・美濃囲いという相性の悪い戦法にこだわっていた
こともあり、ほとんど勝った記憶がありません。。。
右角の右四間飛車のように一つの武器を磨き続けるのもいいですが、
相性がある以上、やっぱり色々な戦法を指しこなせる方が勝率はいいようです。
テニスでもストロークのトップスピンだけでなく、スライスやボレーも使えるように練習するといいよ!
などと書いて無理矢理テニスブログにするのでした(・∀・)
ハチワンダイバー24巻を初心者向けに解説していきます。
この巻では2局の将棋が載っていますが、前半は鬼将会トーナメント1回戦
右角vs橋架男の一戦です。
右角の右四間飛車に、橋は「金銀橋(リッチブリッジ)」と名付けた陣形で対抗します。
これは「右玉」という戦法を変化させたもので、無理攻めを誘ってカウンター狙いの構えです。
この金銀橋、王様の守りがスカスカな上に主力の金銀が上ずっているので
指しこなすには相当の棋力と攻守のバランス感覚が必要になりますが、
右角の右四間飛車に対しては一番硬い部分で受け止められるので、戦法の相性は抜群といえます。
とはいえ右四間飛車にプライドのある右角、正面から突破するしかありません。
注文通り▲4五歩から攻撃に出ますが、△4四歩とがっちり受けられて足が止まります。
▲7四歩から玉頭戦に持ち込む手も考えられますが、穴熊では金銀の援軍が出せず苦しいでしょう。
そこで▲5三桂打!一見無理に見えますが、金銀どちらで取っても▲5三同桂成~▲7四歩。
飛車を横に逃げると▲6一角△同飛▲同桂成△同玉▲4一飛からボロボロ駒を取られて壊滅。
仕方なく△4二飛ですが・・・
▲6一角△7一玉▲4三角成△同飛▲5二銀△4二飛▲6三銀成△同銀と進んで上図。
また攻めが止まったように見えますが・・・
▲6一桂成のタダ捨て!
△同玉と取るしかありませんが、▲5三桂成と急所を押さえられては受け切れません。
△3二金で何とか凌ごうとしますが・・・
▲4四飛!勝っているときは、こういう気持ちのいい手が出るものです。
△同飛と取ればもちろん▲6二金の一手詰め。
以下△4三銀から粘りますが、これはもう指してみただけ。
攻めが途切れない上に穴熊は手付かずで、右角の勝利確定です。
まあ、橋架男といういい加減な名前からして、右角が勝つとは思いましたがな(・∀・;)
右角は相性最悪の右玉に対してどう攻めるのか、最愛の右四間飛車を捨てる時がくるのか?
と考えていたら、無理矢理正面突破という右角らしい勝ち方でした。
そういえば・・・作者の柴田ヨクサルさんとは子供の頃100局以上指したと思いますが
柴田君の居飛車穴熊に対して、私は三間飛車・美濃囲いという相性の悪い戦法にこだわっていた
こともあり、ほとんど勝った記憶がありません。。。
右角の右四間飛車のように一つの武器を磨き続けるのもいいですが、
相性がある以上、やっぱり色々な戦法を指しこなせる方が勝率はいいようです。
テニスでもストロークのトップスピンだけでなく、スライスやボレーも使えるように練習するといいよ!
などと書いて無理矢理テニスブログにするのでした(・∀・)
2012年02月19日
ハチワンダイバー21巻解説
当方テニスブログですが、ヒマなので 「ハチワンダイバー」等で検索して来てくれる方もいるようなので
ハチワンダイバー21巻を初心者向けに解説していきます。
この巻のメインは鬼将会トーナメント1回戦、
ファンタスティック三郎vsハチワン菅田の一戦です。
三郎の右四間飛車に対して、菅田君はハチワンシステム雁木バージョン。
雁木は菅田自身が言っているように、王様の横がスカスカで飛車の打ち込みに弱い囲いですが
上からの攻めには柔軟で強い構えと言えます。
後手の菅田君、右四間の攻めを真っ向から受け止めて逆襲。
△4五香で駒得確定の上、△3七銀などから飛車をいじめる攻めが残っており
ここでは既に完封コースです。
しかし試合巧者?のファンタスティック三郎、巧みな話術で菅田の持ち時間を削ります。
残り時間56秒で勝ち切ることができるのか?
△6九龍は、取ればもちろん△8七角の一手詰め。
後手の王様は入玉が確定しており、将棋自体はもう菅田の勝ちです。
時間稼ぎの▲7九金に対して、時間切れ寸前の菅田は△8七角から決めに行きます。
ここで三郎がとった行動はさすがに反則ですが・・・
力ずくで放った△9七金で詰みです。
本局は時間との戦いになっただけで、将棋自体はハチワン菅田の完勝と言っていいでしょう。
この漫画ではよく「時間切れ負け」ルールを採用していますが、
実際はプロの公式戦でもアマチュアの大会でも、「持ち時間を使い切ったら一手30秒未満」
を採用することが多いようです。
もちろん30秒経過で即負けですが、私が秒読み係を務めた大会で、対局者がなかなか指さずに
25秒、6、7、8、9、・・・・・・パチ
と、プロレスのカウント2.99のようにオマケした記憶があります。
ちなみに何らかのトラブルで30秒までに指せそうにない場合は、時間内であれば口頭や
指差しでも良いので
佐藤康光九段が28秒くらいで駒を落とし、咄嗟に指で示しながら「3三銀!」と叫んだり
加藤一二三九段が動かそうとした飛車が盤に貼り付いて取れなくなり、慌てて指で示したのを
見たことがあります。
どんなに勝っていても、時間が切れたら負け。
残酷といえば残酷なルールですが、勝ち残るには当然頭に入れておくべきこと。
今回は菅田君の油断が招いたピンチです。
ハイテンション将棋漫画『ハチワンダイバー』。そのあたりの駆け引きも面白く描かれていますよ!
ハチワンダイバー21巻を初心者向けに解説していきます。
この巻のメインは鬼将会トーナメント1回戦、
ファンタスティック三郎vsハチワン菅田の一戦です。
三郎の右四間飛車に対して、菅田君はハチワンシステム雁木バージョン。
雁木は菅田自身が言っているように、王様の横がスカスカで飛車の打ち込みに弱い囲いですが
上からの攻めには柔軟で強い構えと言えます。
後手の菅田君、右四間の攻めを真っ向から受け止めて逆襲。
△4五香で駒得確定の上、△3七銀などから飛車をいじめる攻めが残っており
ここでは既に完封コースです。
しかし試合巧者?のファンタスティック三郎、巧みな話術で菅田の持ち時間を削ります。
残り時間56秒で勝ち切ることができるのか?
△6九龍は、取ればもちろん△8七角の一手詰め。
後手の王様は入玉が確定しており、将棋自体はもう菅田の勝ちです。
時間稼ぎの▲7九金に対して、時間切れ寸前の菅田は△8七角から決めに行きます。
ここで三郎がとった行動はさすがに反則ですが・・・
力ずくで放った△9七金で詰みです。
本局は時間との戦いになっただけで、将棋自体はハチワン菅田の完勝と言っていいでしょう。
この漫画ではよく「時間切れ負け」ルールを採用していますが、
実際はプロの公式戦でもアマチュアの大会でも、「持ち時間を使い切ったら一手30秒未満」
を採用することが多いようです。
もちろん30秒経過で即負けですが、私が秒読み係を務めた大会で、対局者がなかなか指さずに
25秒、6、7、8、9、・・・・・・パチ
と、プロレスのカウント2.99のようにオマケした記憶があります。
ちなみに何らかのトラブルで30秒までに指せそうにない場合は、時間内であれば口頭や
指差しでも良いので
佐藤康光九段が28秒くらいで駒を落とし、咄嗟に指で示しながら「3三銀!」と叫んだり
加藤一二三九段が動かそうとした飛車が盤に貼り付いて取れなくなり、慌てて指で示したのを
見たことがあります。
どんなに勝っていても、時間が切れたら負け。
残酷といえば残酷なルールですが、勝ち残るには当然頭に入れておくべきこと。
今回は菅田君の油断が招いたピンチです。
ハイテンション将棋漫画『ハチワンダイバー』。そのあたりの駆け引きも面白く描かれていますよ!
2012年02月07日
ハチワンダイバー23巻解説
12月にハチワンダイバー23巻が発売されましたが
難解すぎて私の棋力では解説できないため、他サイトの更新を待っておりました。
私がいつも頼りにしているのはこちら ⇒ 三軒茶屋別館
こちらのサイトの解説を パクりました 参考にさせて頂きました。
さて、問題のチッチvs卑弥呼戦。
無理矢理テニスに例えれば、元女流名人のチッチは復帰後のヒンギスで
天才少女の卑弥呼はシャラぽんでしょうか。棋風は正反対ですが・・・。
相矢倉からチッチが先攻。ゆっくりしていると△4六銀からの反撃が厳しいので、
▲2四角と切って暴れる一手でしょう。
以下△同歩▲3五銀△4六銀▲2三歩△3二玉▲3三歩△4一玉▲2四銀△5八飛成▲2二歩成と
チッチは2筋を突破、卑弥呼は中央から飛車を成り込みます。
チッチは駒損覚悟の猛攻で2筋を食い破り、さらには卑弥呼の小さなミスに付け込み挟撃体制。
そして図の▲6四香が厳しい一着。これに対して卑弥呼は△5四銀打・・・これで受かっているのか?
以下▲6七飛△5五銀▲5七飛△4三金。ひたすら受け切りを目指します。
局面進んで、これが本局最難関の勝負手▲6四桂。
△同銀上と取りたいところですが、▲同金が▲5五飛以下の詰めろなので大変です。
△6二玉とかわしてどうか?と思ったら・・・
△5三玉!!こ、これは・・・王様自ら受け止めに行くのか!
まるで石崎くんの顔面ブロックだ!!@キャプテン翼
チッチが「読み抜け」と言っているように、相手の飛車に正面から向かっていく上に
▲5五飛と王手で銀を取られるので、指しにくい手です。
そもそも王手で駒を取られるというのは、駒を取られた上に守らなければいけないので
テニスで言えば一方的に走らされた挙句ポイントまで取られたような徒労感が残るのです。
しかしここでは△5四金が、取られそうな金を逃げながら飛車を攻めるピッタリの受けになりました。
図以下▲6三金△同玉▲5五飛△5四金でとうとう受け切り。
以降は戦力不足でどうやっても捕まりません。
チッチは時間切れまで指しましたが、勝敗は△5三玉で既に決しています。
終始一方的に攻めたチッチですが、卑弥呼のギリギリの受けの前に僅かに届きませんでした。
私のようなアマチュア低段クラスまでは、多少無理にでも攻めた方が有利になるものですが
棋力が高くなるほど無理は通らなくなってきます。
初中級まではシコラー有利で、中級以上は攻めなければ勝てないテニスとは正反対ですね。
・・・などとまとめれば少しはテニスブログっぽくなるかなー、という締めでした。
難解すぎて私の棋力では解説できないため、他サイトの更新を待っておりました。
私がいつも頼りにしているのはこちら ⇒ 三軒茶屋別館
こちらのサイトの解説を パクりました 参考にさせて頂きました。
さて、問題のチッチvs卑弥呼戦。
無理矢理テニスに例えれば、元女流名人のチッチは復帰後のヒンギスで
天才少女の卑弥呼はシャラぽんでしょうか。棋風は正反対ですが・・・。
相矢倉からチッチが先攻。ゆっくりしていると△4六銀からの反撃が厳しいので、
▲2四角と切って暴れる一手でしょう。
以下△同歩▲3五銀△4六銀▲2三歩△3二玉▲3三歩△4一玉▲2四銀△5八飛成▲2二歩成と
チッチは2筋を突破、卑弥呼は中央から飛車を成り込みます。
チッチは駒損覚悟の猛攻で2筋を食い破り、さらには卑弥呼の小さなミスに付け込み挟撃体制。
そして図の▲6四香が厳しい一着。これに対して卑弥呼は△5四銀打・・・これで受かっているのか?
以下▲6七飛△5五銀▲5七飛△4三金。ひたすら受け切りを目指します。
局面進んで、これが本局最難関の勝負手▲6四桂。
△同銀上と取りたいところですが、▲同金が▲5五飛以下の詰めろなので大変です。
△6二玉とかわしてどうか?と思ったら・・・
△5三玉!!こ、これは・・・王様自ら受け止めに行くのか!
まるで石崎くんの顔面ブロックだ!!@キャプテン翼
チッチが「読み抜け」と言っているように、相手の飛車に正面から向かっていく上に
▲5五飛と王手で銀を取られるので、指しにくい手です。
そもそも王手で駒を取られるというのは、駒を取られた上に守らなければいけないので
テニスで言えば一方的に走らされた挙句ポイントまで取られたような徒労感が残るのです。
しかしここでは△5四金が、取られそうな金を逃げながら飛車を攻めるピッタリの受けになりました。
図以下▲6三金△同玉▲5五飛△5四金でとうとう受け切り。
以降は戦力不足でどうやっても捕まりません。
チッチは時間切れまで指しましたが、勝敗は△5三玉で既に決しています。
終始一方的に攻めたチッチですが、卑弥呼のギリギリの受けの前に僅かに届きませんでした。
私のようなアマチュア低段クラスまでは、多少無理にでも攻めた方が有利になるものですが
棋力が高くなるほど無理は通らなくなってきます。
初中級まではシコラー有利で、中級以上は攻めなければ勝てないテニスとは正反対ですね。
・・・などとまとめれば少しはテニスブログっぽくなるかなー、という締めでした。
2012年01月06日
ハチワンダイバー23巻
当ブログが応援している
「ハチワンダイバー」23巻が発売されました!
いや、テニスブログなんだけどさ(・∀・;)
「将棋」「ハチワン」で検索して来てくれる方を手ぶらで帰しては申し訳ないので
初心者向けの解説などもしております。
興味のある方は「将棋」「ハチワン」カテゴリをご覧ください。
さて23巻。チッチvs卑弥呼戦、決着です。
女流棋士同士の激しい戦いになりましたが、最終盤▲6四桂の場面は
複雑すぎて私の棋力では理解できません。後日改めて解説することにします(・∀・;)
さて、現実の女流棋士の棋力はというと、男性棋士に大きく水を空けられた状態が続いています。
テニスのように身体能力が勝敗を大きく左右するわけでもないのに、不思議なものです。
先日書いたメガネっ娘棋士・里見香奈女流五段は女流プロのトップクラスですが、
彼女でさえ現在奨励会1級。初期のハチワンや右角より数段劣ることになってしまいます。
でも香奈ちんはまだ19歳!これから力を蓄えて、将棋ファンに夢を見せてくれることでしょう。
がんばれ香奈ちん!がんばれ女流棋士!
「ハチワンダイバー」23巻が発売されました!
いや、テニスブログなんだけどさ(・∀・;)
「将棋」「ハチワン」で検索して来てくれる方を手ぶらで帰しては申し訳ないので
初心者向けの解説などもしております。
興味のある方は「将棋」「ハチワン」カテゴリをご覧ください。
さて23巻。チッチvs卑弥呼戦、決着です。
女流棋士同士の激しい戦いになりましたが、最終盤▲6四桂の場面は
複雑すぎて私の棋力では理解できません。後日改めて解説することにします(・∀・;)
さて、現実の女流棋士の棋力はというと、男性棋士に大きく水を空けられた状態が続いています。
テニスのように身体能力が勝敗を大きく左右するわけでもないのに、不思議なものです。
先日書いたメガネっ娘棋士・里見香奈女流五段は女流プロのトップクラスですが、
彼女でさえ現在奨励会1級。初期のハチワンや右角より数段劣ることになってしまいます。
でも香奈ちんはまだ19歳!これから力を蓄えて、将棋ファンに夢を見せてくれることでしょう。
がんばれ香奈ちん!がんばれ女流棋士!
2011年09月29日
ハチワンダイバー22巻解説
当方テニスブログですが、ヒマなので 「ハチワン 21 22」等で検索してくれる方もいるようなので
ハチワンダイバー22巻を無理矢理テニスに絡めて解説していきます。
この巻のメインイベントは当然、的当瞬将聖 vs 鈴木大介八段!
「将聖」はおそらく「棋聖」をもじった架空のタイトルですが、鈴木大介八段は実在のプロ棋士で
ハチワンの監修を担当しています。
<第1図 ▲3五歩まで>
鈴木八段は生粋の振り飛車党ですが、今回は居飛車、それも激しい横歩取り戦法です。
これは生粋のストローカーがサーブ&ボレーに出るようなもの。タイトル戦でシュークリームを
横取りされた恨みは相当根深いようです。
将棋のタイトル戦は2日に渡って行われるものもあり、脳を酷使するので糖分を補給する意味からか
「お菓子」を注文するのが恒例となっています。テニスでいうチェンジコートの際のスポーツドリンク
みたいなものと考えてください。
作中にて的当将聖は、鈴木八段が注文したシュークリームを横取りしてタイトル戦に勝利しました。
これはファイナルセット6-5、ジョコビッチがナダルのドリンクをゴキュゴキュゴキュ、ぷはーーーー!!
してウィンブルドンを制したようなものです。ナダルにとっては恨み骨髄です。
<第2図 ▲2三歩まで>
しかし慣れない居飛車(サーブ&ボレー)を指した鈴木八段(ナダル)、痛烈な▲2三歩(パッシングショット)
を食らってしまいます。△同金なら▲3五桂△3三金▲4三桂成△同金▲2二角成と銀を取られて終了。
仕方なく△同銀ですが、▲4五桂△3二金▲1一角成と香車を取りながら角が侵入。先手優勢に見えます。
<第3図 ▲4三角成まで>
ジョコビッチ、マッチポイントの図!
後手玉は▲3二金△同銀▲同成香の詰めろ。2三と5三の銀も当たりで鈴木八段(ナダル)絶体絶命です。
<第4図 △1四角まで>
しかしここで△1四角のスーパーショット!
先述の▲3二金以下の詰めろを防ぎ、2三の銀を守り、△6九飛の一手詰めを見た攻防の妙手です。
まだまだ難しい終盤戦が続きますが、勢いはマッチポイントを逃れた鈴木八段(ナダル)に傾きました。
<第5図 △3八とまで>
ナダルのサービスエースで試合終了の図。
▲同金なら△6五角▲3一龍△2六桂くらいで後手勝勢。
▲同龍なら△4一角と攻め駒の金を抜かれてそれまで。
ナダルはスポーツドリンクの恨みを晴らしましたとさ。めでたしめでたし。
テニスも将棋もヘボヘボなので突っ込みどころは満載でしょうが、
テニスファンの方も将棋ファンの方も、楽しんで見てくださると幸いです。
ハチワンダイバー22巻を無理矢理テニスに絡めて解説していきます。
この巻のメインイベントは当然、的当瞬将聖 vs 鈴木大介八段!
「将聖」はおそらく「棋聖」をもじった架空のタイトルですが、鈴木大介八段は実在のプロ棋士で
ハチワンの監修を担当しています。
<第1図 ▲3五歩まで>
鈴木八段は生粋の振り飛車党ですが、今回は居飛車、それも激しい横歩取り戦法です。
これは生粋のストローカーがサーブ&ボレーに出るようなもの。タイトル戦でシュークリームを
横取りされた恨みは相当根深いようです。
将棋のタイトル戦は2日に渡って行われるものもあり、脳を酷使するので糖分を補給する意味からか
「お菓子」を注文するのが恒例となっています。テニスでいうチェンジコートの際のスポーツドリンク
みたいなものと考えてください。
作中にて的当将聖は、鈴木八段が注文したシュークリームを横取りしてタイトル戦に勝利しました。
これはファイナルセット6-5、ジョコビッチがナダルのドリンクをゴキュゴキュゴキュ、ぷはーーーー!!
してウィンブルドンを制したようなものです。ナダルにとっては恨み骨髄です。
<第2図 ▲2三歩まで>
しかし慣れない居飛車(サーブ&ボレー)を指した鈴木八段(ナダル)、痛烈な▲2三歩(パッシングショット)
を食らってしまいます。△同金なら▲3五桂△3三金▲4三桂成△同金▲2二角成と銀を取られて終了。
仕方なく△同銀ですが、▲4五桂△3二金▲1一角成と香車を取りながら角が侵入。先手優勢に見えます。
<第3図 ▲4三角成まで>
ジョコビッチ、マッチポイントの図!
後手玉は▲3二金△同銀▲同成香の詰めろ。2三と5三の銀も当たりで鈴木八段(ナダル)絶体絶命です。
<第4図 △1四角まで>
しかしここで△1四角のスーパーショット!
先述の▲3二金以下の詰めろを防ぎ、2三の銀を守り、△6九飛の一手詰めを見た攻防の妙手です。
まだまだ難しい終盤戦が続きますが、勢いはマッチポイントを逃れた鈴木八段(ナダル)に傾きました。
<第5図 △3八とまで>
ナダルのサービスエースで試合終了の図。
▲同金なら△6五角▲3一龍△2六桂くらいで後手勝勢。
▲同龍なら△4一角と攻め駒の金を抜かれてそれまで。
ナダルはスポーツドリンクの恨みを晴らしましたとさ。めでたしめでたし。
テニスも将棋もヘボヘボなので突っ込みどころは満載でしょうが、
テニスファンの方も将棋ファンの方も、楽しんで見てくださると幸いです。
2011年09月20日
ハチワンダイバー21巻、22巻発売
ハチワンダイバー21巻、22巻が同時発売されました。
え、知らない?
巨乳のメイドさんが将棋を指す漫画です。
・・・という説明だと誤解されるので・・・
主人公の菅田健太郎はかつてプロ棋士を目指していたが挫折し、
今では賭け将棋で日銭を稼ぎつつ漫然とした日々を送っていた。
勝負に勝ち過ぎ対局を避けられるようになった菅田は、ある日秋葉原の凄腕棋士のウワサを聞く。
秋葉原に赴いた菅田は自信満々でメガネの女真剣師「アキバの受け師」に勝負を挑むが、手も足も出ずに
完敗を喫する。プライドをズタズタにされ、菅田はその悔しさから真剣師の道に踏み込んでいく・・・
(Wikipediaより抜粋)
作者の柴田ヨクサルさん、私にとっては将棋の兄弟子です。
「きょうだいこ」じゃないよ(・∀・;) 「あにでし」ね。
同じ師匠の下で将棋を学んでいた先輩ということです。
師匠の家には、柴田くんが書いた棋士の似顔絵が貼ってありました。
私との棋譜も残っています。もちろん負けたけどね!
私は巨乳マニアじゃないけど、女の子が将棋指せると萌えますな(・∀・)
弾丸メンバーには貸出もOKです!
巨乳かメイドか将棋が好きな人は見て見てみてね!
-----2012/02/20追記-----
カテゴリ整理しました。
初心者向けの解説などもありますので、
興味のある方は左のカテゴリ「ハチワン」をご覧ください。
え、知らない?
巨乳のメイドさんが将棋を指す漫画です。
・・・という説明だと誤解されるので・・・
主人公の菅田健太郎はかつてプロ棋士を目指していたが挫折し、
今では賭け将棋で日銭を稼ぎつつ漫然とした日々を送っていた。
勝負に勝ち過ぎ対局を避けられるようになった菅田は、ある日秋葉原の凄腕棋士のウワサを聞く。
秋葉原に赴いた菅田は自信満々でメガネの女真剣師「アキバの受け師」に勝負を挑むが、手も足も出ずに
完敗を喫する。プライドをズタズタにされ、菅田はその悔しさから真剣師の道に踏み込んでいく・・・
(Wikipediaより抜粋)
作者の柴田ヨクサルさん、私にとっては将棋の兄弟子です。
「きょうだいこ」じゃないよ(・∀・;) 「あにでし」ね。
同じ師匠の下で将棋を学んでいた先輩ということです。
師匠の家には、柴田くんが書いた棋士の似顔絵が貼ってありました。
私との棋譜も残っています。もちろん負けたけどね!
私は巨乳マニアじゃないけど、女の子が将棋指せると萌えますな(・∀・)
弾丸メンバーには貸出もOKです!
巨乳かメイドか将棋が好きな人は見て見てみてね!
-----2012/02/20追記-----
カテゴリ整理しました。
初心者向けの解説などもありますので、
興味のある方は左のカテゴリ「ハチワン」をご覧ください。