2011年09月29日
ハチワンダイバー22巻解説
当方テニスブログですが、ヒマなので 「ハチワン 21 22」等で検索してくれる方もいるようなので
ハチワンダイバー22巻を無理矢理テニスに絡めて解説していきます。
この巻のメインイベントは当然、的当瞬将聖 vs 鈴木大介八段!
「将聖」はおそらく「棋聖」をもじった架空のタイトルですが、鈴木大介八段は実在のプロ棋士で
ハチワンの監修を担当しています。
<第1図 ▲3五歩まで>
鈴木八段は生粋の振り飛車党ですが、今回は居飛車、それも激しい横歩取り戦法です。
これは生粋のストローカーがサーブ&ボレーに出るようなもの。タイトル戦でシュークリームを
横取りされた恨みは相当根深いようです。
将棋のタイトル戦は2日に渡って行われるものもあり、脳を酷使するので糖分を補給する意味からか
「お菓子」を注文するのが恒例となっています。テニスでいうチェンジコートの際のスポーツドリンク
みたいなものと考えてください。
作中にて的当将聖は、鈴木八段が注文したシュークリームを横取りしてタイトル戦に勝利しました。
これはファイナルセット6-5、ジョコビッチがナダルのドリンクをゴキュゴキュゴキュ、ぷはーーーー!!
してウィンブルドンを制したようなものです。ナダルにとっては恨み骨髄です。
<第2図 ▲2三歩まで>
しかし慣れない居飛車(サーブ&ボレー)を指した鈴木八段(ナダル)、痛烈な▲2三歩(パッシングショット)
を食らってしまいます。△同金なら▲3五桂△3三金▲4三桂成△同金▲2二角成と銀を取られて終了。
仕方なく△同銀ですが、▲4五桂△3二金▲1一角成と香車を取りながら角が侵入。先手優勢に見えます。
<第3図 ▲4三角成まで>
ジョコビッチ、マッチポイントの図!
後手玉は▲3二金△同銀▲同成香の詰めろ。2三と5三の銀も当たりで鈴木八段(ナダル)絶体絶命です。
<第4図 △1四角まで>
しかしここで△1四角のスーパーショット!
先述の▲3二金以下の詰めろを防ぎ、2三の銀を守り、△6九飛の一手詰めを見た攻防の妙手です。
まだまだ難しい終盤戦が続きますが、勢いはマッチポイントを逃れた鈴木八段(ナダル)に傾きました。
<第5図 △3八とまで>
ナダルのサービスエースで試合終了の図。
▲同金なら△6五角▲3一龍△2六桂くらいで後手勝勢。
▲同龍なら△4一角と攻め駒の金を抜かれてそれまで。
ナダルはスポーツドリンクの恨みを晴らしましたとさ。めでたしめでたし。
テニスも将棋もヘボヘボなので突っ込みどころは満載でしょうが、
テニスファンの方も将棋ファンの方も、楽しんで見てくださると幸いです。
ハチワンダイバー22巻を無理矢理テニスに絡めて解説していきます。
この巻のメインイベントは当然、的当瞬将聖 vs 鈴木大介八段!
「将聖」はおそらく「棋聖」をもじった架空のタイトルですが、鈴木大介八段は実在のプロ棋士で
ハチワンの監修を担当しています。
<第1図 ▲3五歩まで>
鈴木八段は生粋の振り飛車党ですが、今回は居飛車、それも激しい横歩取り戦法です。
これは生粋のストローカーがサーブ&ボレーに出るようなもの。タイトル戦でシュークリームを
横取りされた恨みは相当根深いようです。
将棋のタイトル戦は2日に渡って行われるものもあり、脳を酷使するので糖分を補給する意味からか
「お菓子」を注文するのが恒例となっています。テニスでいうチェンジコートの際のスポーツドリンク
みたいなものと考えてください。
作中にて的当将聖は、鈴木八段が注文したシュークリームを横取りしてタイトル戦に勝利しました。
これはファイナルセット6-5、ジョコビッチがナダルのドリンクをゴキュゴキュゴキュ、ぷはーーーー!!
してウィンブルドンを制したようなものです。ナダルにとっては恨み骨髄です。
<第2図 ▲2三歩まで>
しかし慣れない居飛車(サーブ&ボレー)を指した鈴木八段(ナダル)、痛烈な▲2三歩(パッシングショット)
を食らってしまいます。△同金なら▲3五桂△3三金▲4三桂成△同金▲2二角成と銀を取られて終了。
仕方なく△同銀ですが、▲4五桂△3二金▲1一角成と香車を取りながら角が侵入。先手優勢に見えます。
<第3図 ▲4三角成まで>
ジョコビッチ、マッチポイントの図!
後手玉は▲3二金△同銀▲同成香の詰めろ。2三と5三の銀も当たりで鈴木八段(ナダル)絶体絶命です。
<第4図 △1四角まで>
しかしここで△1四角のスーパーショット!
先述の▲3二金以下の詰めろを防ぎ、2三の銀を守り、△6九飛の一手詰めを見た攻防の妙手です。
まだまだ難しい終盤戦が続きますが、勢いはマッチポイントを逃れた鈴木八段(ナダル)に傾きました。
<第5図 △3八とまで>
ナダルのサービスエースで試合終了の図。
▲同金なら△6五角▲3一龍△2六桂くらいで後手勝勢。
▲同龍なら△4一角と攻め駒の金を抜かれてそれまで。
ナダルはスポーツドリンクの恨みを晴らしましたとさ。めでたしめでたし。
テニスも将棋もヘボヘボなので突っ込みどころは満載でしょうが、
テニスファンの方も将棋ファンの方も、楽しんで見てくださると幸いです。
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