2012年03月30日
ハチワンダイバー24巻解説(1)
当方テニスブログですが、ヒマなので 「ハチワンダイバー」等で検索して来てくれる方もいるようなので
ハチワンダイバー24巻を初心者向けに解説していきます。
この巻では2局の将棋が載っていますが、前半は鬼将会トーナメント1回戦
右角vs橋架男の一戦です。
右角の右四間飛車に、橋は「金銀橋(リッチブリッジ)」と名付けた陣形で対抗します。
これは「右玉」という戦法を変化させたもので、無理攻めを誘ってカウンター狙いの構えです。
この金銀橋、王様の守りがスカスカな上に主力の金銀が上ずっているので
指しこなすには相当の棋力と攻守のバランス感覚が必要になりますが、
右角の右四間飛車に対しては一番硬い部分で受け止められるので、戦法の相性は抜群といえます。
とはいえ右四間飛車にプライドのある右角、正面から突破するしかありません。
注文通り▲4五歩から攻撃に出ますが、△4四歩とがっちり受けられて足が止まります。
▲7四歩から玉頭戦に持ち込む手も考えられますが、穴熊では金銀の援軍が出せず苦しいでしょう。
そこで▲5三桂打!一見無理に見えますが、金銀どちらで取っても▲5三同桂成~▲7四歩。
飛車を横に逃げると▲6一角△同飛▲同桂成△同玉▲4一飛からボロボロ駒を取られて壊滅。
仕方なく△4二飛ですが・・・
▲6一角△7一玉▲4三角成△同飛▲5二銀△4二飛▲6三銀成△同銀と進んで上図。
また攻めが止まったように見えますが・・・
▲6一桂成のタダ捨て!
△同玉と取るしかありませんが、▲5三桂成と急所を押さえられては受け切れません。
△3二金で何とか凌ごうとしますが・・・
▲4四飛!勝っているときは、こういう気持ちのいい手が出るものです。
△同飛と取ればもちろん▲6二金の一手詰め。
以下△4三銀から粘りますが、これはもう指してみただけ。
攻めが途切れない上に穴熊は手付かずで、右角の勝利確定です。
まあ、橋架男といういい加減な名前からして、右角が勝つとは思いましたがな(・∀・;)
右角は相性最悪の右玉に対してどう攻めるのか、最愛の右四間飛車を捨てる時がくるのか?
と考えていたら、無理矢理正面突破という右角らしい勝ち方でした。
そういえば・・・作者の柴田ヨクサルさんとは子供の頃100局以上指したと思いますが
柴田君の居飛車穴熊に対して、私は三間飛車・美濃囲いという相性の悪い戦法にこだわっていた
こともあり、ほとんど勝った記憶がありません。。。
右角の右四間飛車のように一つの武器を磨き続けるのもいいですが、
相性がある以上、やっぱり色々な戦法を指しこなせる方が勝率はいいようです。
テニスでもストロークのトップスピンだけでなく、スライスやボレーも使えるように練習するといいよ!
などと書いて無理矢理テニスブログにするのでした(・∀・)
ハチワンダイバー24巻を初心者向けに解説していきます。
この巻では2局の将棋が載っていますが、前半は鬼将会トーナメント1回戦
右角vs橋架男の一戦です。
右角の右四間飛車に、橋は「金銀橋(リッチブリッジ)」と名付けた陣形で対抗します。
これは「右玉」という戦法を変化させたもので、無理攻めを誘ってカウンター狙いの構えです。
この金銀橋、王様の守りがスカスカな上に主力の金銀が上ずっているので
指しこなすには相当の棋力と攻守のバランス感覚が必要になりますが、
右角の右四間飛車に対しては一番硬い部分で受け止められるので、戦法の相性は抜群といえます。
とはいえ右四間飛車にプライドのある右角、正面から突破するしかありません。
注文通り▲4五歩から攻撃に出ますが、△4四歩とがっちり受けられて足が止まります。
▲7四歩から玉頭戦に持ち込む手も考えられますが、穴熊では金銀の援軍が出せず苦しいでしょう。
そこで▲5三桂打!一見無理に見えますが、金銀どちらで取っても▲5三同桂成~▲7四歩。
飛車を横に逃げると▲6一角△同飛▲同桂成△同玉▲4一飛からボロボロ駒を取られて壊滅。
仕方なく△4二飛ですが・・・
▲6一角△7一玉▲4三角成△同飛▲5二銀△4二飛▲6三銀成△同銀と進んで上図。
また攻めが止まったように見えますが・・・
▲6一桂成のタダ捨て!
△同玉と取るしかありませんが、▲5三桂成と急所を押さえられては受け切れません。
△3二金で何とか凌ごうとしますが・・・
▲4四飛!勝っているときは、こういう気持ちのいい手が出るものです。
△同飛と取ればもちろん▲6二金の一手詰め。
以下△4三銀から粘りますが、これはもう指してみただけ。
攻めが途切れない上に穴熊は手付かずで、右角の勝利確定です。
まあ、橋架男といういい加減な名前からして、右角が勝つとは思いましたがな(・∀・;)
右角は相性最悪の右玉に対してどう攻めるのか、最愛の右四間飛車を捨てる時がくるのか?
と考えていたら、無理矢理正面突破という右角らしい勝ち方でした。
そういえば・・・作者の柴田ヨクサルさんとは子供の頃100局以上指したと思いますが
柴田君の居飛車穴熊に対して、私は三間飛車・美濃囲いという相性の悪い戦法にこだわっていた
こともあり、ほとんど勝った記憶がありません。。。
右角の右四間飛車のように一つの武器を磨き続けるのもいいですが、
相性がある以上、やっぱり色々な戦法を指しこなせる方が勝率はいいようです。
テニスでもストロークのトップスピンだけでなく、スライスやボレーも使えるように練習するといいよ!
などと書いて無理矢理テニスブログにするのでした(・∀・)
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